市指定文化財矢口家長屋門

所在地 龍ケ崎市高須町

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規模と構造形式は、間口は17m余りの木造平屋建て,入母屋造り,瓦葺で,左右の部屋の正面は漆喰塗壁で腰が板張りとなっている。外観としては,左側の部屋の下部の板張りの一部が破損し,下塗りの土壁が崩れているところから,竹で組まれた木舞などが見られる。板張りの部分については,近年の補修箇所を除いて,和釘が打ちつけられているところが所々見られ,建築年代をうかがわせる。
 所有者によれば,昭和40年代に屋根を瓦葺としたが,以前は茅葺であったとのことである。梁は元からの部材のようで,平刃の手斧で削られた跡が見られる。左側の部屋は,19世紀後半,近隣の子供たちに勉強を教えるために使用していたとのこと。さらに,梯子を登ると物を置くごとのできる空間があり,明り取りが,道路方向に設けられている。
 かつて,この地域では水害が多発したことから,その備えとして家屋等の造りに工夫を凝らした家々が多かった。この長屋門の屋根裏部屋も,非常時に重要な物を運び入れる場所の一つとして使用したものと思われる。
 次に右側の部屋は,自家消費する醤油,味噌を仕込む部屋として使用していたとのことで,現在も樽や大型の桶,酵を絞るフネと呼ばれる道具が内部に遺されている。さらに内部には大型の米籾乾燥機があり,部屋の半分近くを占めている。明治期以前は,使用人を住まわせたとも聞いているとのことである。

(龍ケ崎市HPより)