文巻橋

所在地 龍ケ崎市小通幸谷町(常陸国側)
所在地 取手市宮和田(下総国側)

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龍ケ崎市と取手市の境界線に架かっている橋。明治14年(1881)測量の国土院地図によると、橋は今よりも南側、ちょうど宮和田の渡し付近に粗末な橋が架けられていて、渡し舟と併用されていたことが確認出来る。

その後、明治天皇牛久行幸に伴う大々的な陸前浜街道改修工事により現在の場所に新たな橋が架けられた。

現在の橋は昭和6年に完成し、国道6号線の橋としては最も古いものと言われていたが、バイパスが国道6号線の本道となり、現在は県道208号線に架かる橋となった。

橋の名前は、かつて地元(小貝川下流)の人々が小貝川を文巻川と呼んでいたことに由来する。 なお、この橋は住井すゑ著書「向い風」のラストーシーンの舞台となっていて、橋上での別れを物悲しく演出している。原文通り紹介する。

ゆみは文巻橋の袂で立ち止まった。それは何よりも明瞭な別れの合図だった。

健一「ゆみ」

ゆみ「さようなら」

健一「ゆみ」 ゆみは黙って橋を渡りはじめた。
 橋上は一入風が強かった。しかも向い風だった。ゆみはその風に突っ込むように、一直線に進んで行く・・・・。
 上流は雪解であろうか、小貝川は水豊かに、淙々として薄暮の中を流れていた。

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